ピーキングを行い、試験当日にピークを持ってきていた私は自信をもって試験日を迎えていた。ちなみに、この時の予備校の模擬試験の判定はD判定だ(最低ランク)。
ただし、判定が出るのは試験の1か月前であることや、ピークを試験の当日に持ってくる勉強方法を取っていたため判定はまったく気にしていなかった。むしろ、D判定から合格したほうがカッコいいかなと思ってプラスにとらえていた。
⇒模擬試験の判定はまったく気にしなくてOK!
1次試験は1日仕事。1時間の試験が3つ、2時間の試験が1つ。1つ終わるごとに1時間休憩があり、昼休憩は1.5時間あるため、解放されるのは18時以降だ。
私は頻尿なため、事あるごとにトイレに行く。何なら試験中にも手を挙げて積極的にトイレに行く。それは、残る試験を2つ残した休憩時間での出来事だった。
そこには、トイレを待つ長蛇の列があった。あまりの長さに某TDLやUSJを彷彿とさせる勢いだった。私は困り、最後尾にいた人に聞いた。
私「この列、うんこっすか?」
最後尾の男「いや、しっこっすよ」
そう、この文字通りくそみたいな会話から知り合ったのはユウスケ。彼とは並んでいる間少し話をして、互いに残りを頑張ろうと励ましあった。
⇒休憩時間に振り返りはNG、でもポジティブな会話はOK!
私は最後の力を振り絞り、残りの科目を解き終えた。手ごたえはそこそこあった。早く答え合わせがしたい!そう思っていると、同じ教室にユウスケの姿を見つけた。すぐに声をかけて、一緒に帰り、帰り道でお店に立ち寄り一緒に答え合わせをした。
⇒1次試験はほとんどの科目がその日に答え合わせ出来る
夜には全ての科目の解答が各予備校から発表されたため、私たちは希望をもってマル付けをした。結果、私は500点中384点。76%を超えていた。合格ラインは70%、3回目の短答にして合格ラインに達することができた。
一方ユウスケは340点、68%。かなり惜しいラインだが、多分不合格であろう点数だった。ユウスケは何とも言えない寂しそうな、そして悔しそうな表情を浮かべて、もう少しだったな。次回頑張るよと言った。
採点が終わり私たちは身の上話に花を咲かせた。ユウスケの父は税理士事務所を開いていること、ユウスケ自身は統合失調症患者であること等。おそらく、統合失調症で会計士や税理士に合格している人は殆どいないのではないだろうか。私は本当に色々な人がチャレンジしている事を感じ2次試験へ目標を定めた。
⇒試験は競争だが自分との戦いである
これは、2013年12月の出来事であった。そして、8月の2次試験を目指して1月から勉強をスタートするのだった。私は1次試験に合格して受かれていた。
この時はまだ2次試験の厳しさを知る由もないのだった。
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