関西への引っ越しが無事に終わり、足りない家電や家具をリサイクルショップにて調達して気が付いた。
仕事決めてないじゃん!
そう、引っ越しした月は監査法人からの最後の給料が入るがその後は何か仕事を探さなければいけない。私は急いで求人を見て、家の近くでアルバイトできる候補を探した。
家の家賃が3万円だったため、すべてをやりくりするには最低でも月10万円は必要だ。朝8時~昼12時まで働いて4時間、時給1000円とすると25日働く計算になる。
毎日働くことは生活のリズムが作れるため問題はなかった。条件に合った仕事が3つに絞られた。
①大学病院のカフェ。若い看護師さんにコーヒーを売って過ごせてお金がもらえるなんて素晴らしすぎるという理由である。
②ピザ屋の配達。運転が好きなので楽に働けるかなという理由である。
③デパ地下の寿司屋。調理をやってみたかったからである。
⇒勉強のモチベーションになるならどんな仕事でもOK!
1つ1つ順番に面接に行った。まずは大学病院のカフェだ。
店長と面談したのだが、少なくとも3年はいてほしいと言われ断られた。確実に試験が終わるまでの1年程度はいれると伝えたのだが無理だった。バイトで3年の長期を求めるのは贅沢じゃないだろうか?なんにせよ、私の合格を祝ってくれる雰囲気がなかったので決まらなくて良かったと思う。
次にピザ屋の配達だ。ここは面接の時間に店長が遅れてきた。にもかかわらず、まったく詫びの言葉がなかった。社会人としてあり得ないなと思いながら面接を受けたが、その店長の態度も悪かった。ふざけんなこのピザが!!と、(脳内で)言い放ちこちらから断った。
2つ落ちたことで私は危機感に包まれていた。江戸っ子は関西では生きていけないのか?そう感じていた。
次は最後の候補、デパ地下の寿司屋だ。
緊張しながらデパートの休憩室に入ると、所作が非常に上品な女性の店長が姿を見せた。
その店長は優しく私の話を聞いてくれた。そして、「会計士を目指しているの!偉いねえ。うちで働いてき。」と言ってくれた。
この瞬間、散らし寿司・握り寿司をほぼ毎日作る会計士受験生が爆誕した!
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