本編では私が短答試験に合格し、初めての論文式試験に落ちるところまでお話ししました。
ここでは箸休めとして、なぜ働きながら勉強するのか?なぜ彼女がコロコロ変わっているのか?何が会計士のモチベーションになっているのか?など、私の価値観をお話ししていきます。
それを話す前に、少し私の身の上話をさせてください。
私は小さいころから親の喧嘩する姿をみて育ってきました。父と母は価値観が合わないようで、よく対立していました。私は父と価値観が合っていたので、父が正しいことを言っている、と思って育ちました。
私が高校生になったある日、家で母の姿を見なくなりました。1週間、2週間と経っても家に帰ってこない。
1か月くらい経ったある日、私はずっとドアの閉まっていた母の部屋を開きました。
そこには何もありませんでした。タンスも、鏡も、ベッドも。その光景は今も目に焼き付いて離れません。
父は仕事人間でした。毎日仕事が忙しく、深夜に帰ってくることがほとんどでした。いつの日か両親、そして親子のすれ違いは修復できないまでに広がっていました。
当時は高校を二つ辞めた時、何も思っていませんでしたが、親の離婚が大きな影響だったことは明らかです。
私は価値観や考え方こそ父と似ていても、父の様な仕事人間にはなりたくない!と思うようになっていました。
私の価値観、そして人生観からくる大きな目標は「幸せな家庭を作ること」です。
だから、当時の私は、①恋愛②勉強③仕事の3つを両立できなくては目標が達成できない!と、自分に暗示をかけることで3つの歯車をうまく回していたのです。
恋愛と勉強に時間を割くために仕事を早く終え、勉強のモチベーションを高めリフレッシュできるように恋愛をし、日本でも最も難しい試験の1つである会計士試験に合格をする。
それが達成できれば、父とはまた違った人生を歩めるのでは?と思ったのです。もちろん、恋愛をするためには女性にモテなくてはなりません。その勉強は抜かりなく、むしろ会計士試験以上に努力をしたのでモノになりました。この話は別の章でお話をします。
振り返れば、当時の私は3つ全てに全力でした。もちろん、会計士試験は片手間で受かるほど生ぬるい試験ではありません。100%の力を3つに分けるのではなく、3つ全てに100%以上の力を注いでいました。
そこで培った仕事術、勉強法、恋愛力が誰かのためになればと思い、このブログを始めました。
これから簿記や会計士の勉強を始める人、もう始めた人、よくわからないけどとりあえず読んでくれている人、いろいろな方がいらっしゃると思います。どの方にもわかりやすく、そして面白く読んでいただければ幸いです。
それでは次回からまた、本編をお楽しみください。
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