あれは簿記1級試験1週間前くらいだっただろうか。いつも通り問題をノートを使って解いていた時に事態は発覚する。私はノートに科目の名前と自分の名前を書いて管理しているのだが、ノートには「薄記ノート」と書いてあった。おわかりいただけただろうか。
そう、私は簿記の「簿」を「薄」とずっと書いていたのだ。違和感に気が付いてよかった。そしてその瞬間、私は自分のしていた勉強の文字通り「薄さ」を痛感し簿記の奥深さを知ったのだった。
⇒漢字はしっかり書こう
ペンを握ったり勉強すること自体が6年ぶりだから仕方ないと自分に言い聞かせ、試験当日を迎える。
意気揚々と受験会場に到着した私はあることに気が付いた。「受験票忘れた」
これは大変だ、と思ったがすぐに運営に行き事情を説明したがこれが好判断だった。受験票は運営で再発行が可能だったのだ。九死に一生を得た私の脳みそは集中力が高まっていた。これはついている、イケる!と、謎の自信に満ちながら試験を受けるのだった。
⇒ピンチはチャンス!やっぱりポジティブに生きよう
そして試験スタート。得意な工業簿記原価計算は好調の滑り出し。そして、会計学の問題に差し掛かった時私は合格を確信する。
会計学は理論科目が多く出る科目で、文章の穴埋め問題が出題される。そこで、「正規の○○の原則」の○○を埋める問題が出たのだった。入る漢字はもちろん「簿記」だ。私は誰よりも注意深くその空欄を埋めた。もはや簿記の神様が私を合格に導いてくれているのかもしれないという気持ちにすらなった。そして試験を終え、一緒に受けていた以前3,2級を私に教えてくれた友人と予備校の解答速報会へと向かうのだった。
⇒努力に運はついてくる
そして、解答速報で待っていた小林先生から告げられたこととは!
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