会計士の合格体験記~中卒の私が合格に至るまで~ 会計士編⑧「父の友人」

ついに就職面談の日がやってきた。監査法人(会計士の行く会社)は、大体が大都会にあるでっかいビルの中にある。私は、こんなすごいところで働くのか!と感動しながら指定された場所へと向かった。

この日の面談は私ともう一人が受ける日だった。後日知ったのだが、他の面談を受けた人も2人づつだったようだ。バチェラーでいう「2オン1デート」の様なシステムだったのかもしれない。

もう一人は雰囲気に気圧されて少しオドオドしているように見えた。一方の私は受付の女性と仲良くしゃべりながらジュースを飲んでいた。

⇒緊張をほぐす意味でも、誰かとコミュニケーションを取ろう

そして、私の名前が呼ばれた。私は肩の力を抜いて入室した。名前はもう忘れてしまったが、面接官は麻生太郎さんの様な方だった。

私は練習してきたことや、自分の考えていること、目指す会計士像等をお話しした。特に聞かれるのは、なぜ中卒なのか?という点だ。

今ぶっちゃけるのならば、受験疲れや親の離婚、満員電車に乗るのが嫌であったり、高校の勉強が面白くないこと、高校や大学の先にあるものに興味がないなど様々なネガティブワードが出てくる。

しかし、これは面談であるためオブラートに包みつつポジティブに伝えるのが大事だ。確か、早く社会に出て多くの経験をしたかった等と答えた。

その中で工事現場で働いた経験は非常に大きく、私の仕事観に大きな好影響があった。それを話した結果、ダイバーシティ(多様性)が求められる中であなたのような人材が必要だ、と言っていただけた。

⇒面談はポジティブな事を話そう!

こうして無事一人目の面談は終了した。そう、面談は2回あり1人づつ2人の方と話すのだ。

2人目の方との面談が始まった。その第一声は、

面接官「もしかして、お父さんはまことさんじゃありませんか?」

そう、急に父の名前を指摘されたのだ!

私「はい、父はまことです。父をご存じなんですか?」

面接官「はい!まことさんには本当にお世話になったんですよ。」

こんなやり取りの後、最近の父の話や家庭の話などをした。面接官は父の友人(後輩)であり、父が結婚した頃から父を知っていたのだ。また、私がかなり小さいころに会ったこともあったらしい。

なんという運命のいたずらだろうか。私はこの法人で頑張ってみようと決意を決め、合否を待つことにした。

⇒ポジティブにラッキーは付いてくる

後日、私の採用通知がメールで届き、めでたくその監査法人で働けることとなった。この時、2015年2月。私はまだ監査法人での仕事がいかに大変なのか知らなかったのだった。

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この記事を書いた人

くぼじゅん

高校を2つ中退し様々な仕事を経験。バイク便、メッセンジャー、工事現場、ケータリング、寿司屋等。

ひょんなことから簿記3級2級を受験し、見事「不合格」。そのまま簿記1級を受験し半年で一発合格。
その後会計士を目指し、働きながら4年半で論文式試験に合格する。監査法人で経験を経た後独立し今に至ります。

現在は簿記の家庭教師として、下は小学生上は大人まで様々な生徒に「子供でもわかる」をモットーに授業をしています。

また、友人向けに行っていた恋愛コンサルが好評のため彼女が出来ないと悩む男性の悩みを解決。3か月以内にどんな人でも彼女が出来るノウハウを伝授。

そして、趣味のバイク・キャンピングカーにて日本各地を旅しています。

中卒であるが故に人よりも多くいろいろな経験をしています。その経験を活かしブログにて情報発信をしていきます。

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