俺は九州に旅行に来ていた。合格旅行だ。
受かった嬉しさのまま俺は彼女と天神を練り歩いた。とにかく何も考えていなかった。
なぜかって?受かる事が目標だったのだ。ぶっちゃけて言えば会計士になりたい!というモチベーションはあまりなかった。とにかく合格したかった。そんな俺だから合格後にやることを軽視していたのは必然だったのかも知れない。
彼女「そう言えば、受かった後って就活とかしなくてええの?」
俺「就活?ナニソレオイシイノ?」
こんなやり取りをしたか定かではないが、俺は「就活」という言葉を聞いて初めて我に返った。
⇒試験後から就活した方がいいです。
そう、俺の受験仲間はほとんど既に監査法人に努めている人達。俺は監査法人を辞めているから就活する必要があったのだ…!
⇒当たり前です…
俺は天神のど真ん中で急いでスマホを操作し、監査法人の就活情報を収集した。
なんと、大手の法人説明会は全て終わっていた。が、とにかく急いで面接にエントリーした。何とか大手の面接にエントリーする事ができた。
俺はホッと一安心し、昔高校受験の時にした面接を思い出していた。
面接官「うちと良く並び称される、〇〇高校も受験されていますか?」
14歳の俺「はい!受けました!」
面接官「では、〇〇高校とうちの両方合格したら、どちらの高校に行きますか?」
14歳の俺「〇〇高校の部活が魅力的なのと、御校は遠いので〇〇高校に行きたいです!」
面接官「…」
こんなやり取りがあった。ちなみにこの高校は合格した。ペーパーテストの出来が良かったので面接関係なく合格ラインだったと思う。
そう、俺はこういう場で本音しか言えないタイプなのだ。うまくぼかせる人や、嘘八百を並び立てる人が羨ましい。正直茶番系の就職面接は苦手だ。
⇒こういう所で中卒な理由が出てきます
兎にも角にも、大手監査法人2社に面接を決め九州を後にした。
コメント