誰が言い出したのかは知らないが、「会計士試験は短答(1次試験)に通ったらあとは何とかなる」と言われることがある。私はそれを信じてがむしゃらに勉強し、初めての論文式試験(2次試験)を受験し、「不合格」だった。
えっ、2次は合格率高いし余裕なんじゃないの?って思った時にはもう遅い、来年を目指して頑張るしかないのだ。
数字のトリックを見ていこう。
確かに会計士の2次試験は合格率4割弱だ。しかし、受けているのは全員が1次試験を突破してきた連中なのだ。さらに、去年不合格だった人、一昨年不合格だった人が1年2年猛勉強して受けてきている。その中の上位35%というのは数字で見るよりもはるかに難しい。
更に、2次試験では新しい科目が2つ加わった7科目で勝負することとなる。1次試験の5科目しか対策していなかった人は新しい勉強も含めてやらなければならないのだ。
⇒2次試験、めっちゃムズイ
私はとりあえずもう一年勉強しようかなと気持ちを前に進めていたが、ただ同じように勉強するだけじゃ能がないしつまんないなー、と思っていた。
そんな時、合格した受験仲間がこんなことを言った「あ、自分が行こうとしている監査法人、短答合格でも雇ってくれるらしいですよ」
そう、一部の監査法人では人手不足に対応するために1次試験合格者も少数だが採用しているのだ。即座に私は「これだ!」と確信した。工事現場でたまにアルバイトはしていたが、フルタイムで監査法人で働くことで早く実務経験を積むことができる。これで受かったらカッコいいな、と思った。
⇒自分の前向きな心の声を聴こう!
私は早速、その監査法人に話しを聞きに行くことにした。この時すでに2014年。簿記3,2級を受験してから3年、電卓の彼女と別れた後3人目となる女性と付き合っていた時の話である。
会計士試験をしながら彼女がコロコロ変わる?なんで働きながら勉強するの?その理由を次回の番外編で記事にします。
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